カーリースを利用する際は、融資やローンの借入時と同じような審査を経てリース利用の可否を判断されます。審査前に重視される項目や対策などを知っておくことで、リース審査に通る確率をアップさせることが可能です。今回は、カーリースの審査基準や審査前に有効な対策、再審査のコツなどを詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
カーリース審査の基本
カーリース利用時には審査が必要です。カーリースの審査では、一般的に5つの項目に重点を置いてリースの利用可否を判断しています。ここでは、カーリースの審査項目について詳しく解説します。
収入
審査のもっとも重要なポイントと言えるのが収入です。カーリースは基本的に数年単位で契約することになるため、契約締結後は毎月一定のリース料を数年間支払い続けなければなりません。
生活費などを考慮しても十分な支払い能力があるかどうかを考え、年収額がリース契約に問題ない金額であると判断されれば審査に通る可能性が高くなります。
収入に関する基準は具体的な数字として明確化されているわけではありませんが、一般的には年収200万円が目安となっています。
職業・雇用形態
年収額が200万円を超えていても、毎年安定した収入が得られる職業でなければリース契約は難しくなるでしょう。そのため、職業や雇用形態も審査では重視されます。
会社員や公務員などは問題ありませんが、個人事業主は収入の変動が大きいケースが多いため注意が必要です。ただし、一般的に収入が不安定であるとされる個人事業主や非正規雇用などの働き方であっても、勤続年数が長ければ信用力が高くなります。
保有資産
マイホームやマイカーを所有していれば、保有資産ありと判断されて審査に通る確率が上がります。ただし、保有資産は審査のメインではなく、加点のための項目です。
そのため、多くの資産を持っているからといって無収入でもカーリースできるわけではなく、また、資産がないことだけを理由に審査に落ちることもありません。
これまでの債務履歴
自己破産や債務整理の記録がある場合には、審査に通りにくくなります。ブラックリストに名前があるとそれだけで審査に通らなくなるというケースもあるため、少額の返済・支払いでも滞納しないよう注意することが必要です。
現在の債務状況
クレジットカードのキャッシングやエステサロンの分割払い、金融機関や消費者金融からの借金がある場合には、カーリースの審査に通りにくくなります。しかし、債務があるだけでカーリースが利用できなくなるわけではありません。
収入と債務状況のバランスを見た上でリース率の支払い能力が十分にあると判断される場合には、問題なくリースを利用できます。
カーリース利用のための年収基準と審査対策
先述の通り、カーリース利用のための目安となる年収基準は200万円程度です。カーリース審査の際に十分な収入があれば問題ありませんが、年収基準ぎりぎりな場合やその他のローンがある場合には、審査対策が必要となります。
カーリースでは車種を選択することが可能であり、車種やグレードによってリース料も異なります。まずは現在の収入と支出のバランスを見て、どの程度のリース率であれば問題なく支払いできるかをチェックしましょう。
一般的に、年収に対するローン返済額の割合は3割に抑えるのが望ましいとされています。
審査に通りやすいカーリース会社の特徴は?
カーリースの審査について
カーリースの審査が不安な方にとって、審査が通りやすいカーリース会社を見極めることができれば、安心して利用できると考える方は多いのではないでしょうか。しかし、実際にはカーリースの審査はそれほど甘くはありません。
そのため、審査の通りやすさだけを基準に選ぶのではなく、信頼性が高く、サポート体制や契約内容が充実しているサービスを選ぶことが重要です。
また、一般的にカーリースの返済負担率は35%程度が基準とされています。これを目安に、自身の返済計画を立てることが大切です。信頼できるリース会社を選び、無理のない範囲で利用することで、より安心したカーライフを送ることができるでしょう。
月額料金や支払総額が安い
月額料金や支払総額が安いカーリースは、審査が通りやすい傾向にあります。月額料金や総支払額が低いと、リース契約における支払いリスクも少なくなるため、審査基準が緩和される可能性があるからです。
同じ車種であっても月額料金が低いリース会社を選ぶと、審査対象となる金額が下がるため、審査に通る確率が高まるでしょう。
さらに、契約期間を長めに設定できるプランやメンテナンスをオプションで選択可能なプランは、月額料金を抑えるのに効果的です。これにより、支払総額も抑えられ、審査基準が他社に比べて緩やかになることがあります。
取扱車種が豊富である
取扱車種が豊富なカーリース会社を選ぶこともポイントです。車種の選択肢が多いリース会社では、比較的安価な車種や低グレードの車を選ぶことが可能です。
たとえば、人気車種ではなく、月額料金を抑えられる車を選ぶことで、審査対象となる金額が低くなるため、審査に通りやすくなります。
また、リース会社が提供する車種の豊富さは、利用者の選択肢を広げるため、希望に合った車を見つけやすい点でも有利です。
独自の基準で審査を行っている
さらに、独自の基準で審査を行うカーリース会社も注目すべきです。多くの場合では信販会社が審査を担当しますが、自社審査を行うカーリース会社も存在します。
こうした会社は、審査基準を緩やかに設定している場合があり、ブラックリストに載っている方や収入が安定していない方でも審査に通るケースがあります。
ただし、自社審査を行うカーリース会社では、主に中古車が提供されることが多く、選べる車種が限られるというデメリットもあることを理解しておきましょう。好きな車を自由に選べない可能性があるため、この点には注意が必要です。
追加精算が発生しない契約になっている
最後にカーリース会社を選ぶ際には、契約方式による追加精算のリスクを確認することも忘れてはなりません。カーリースの契約方式には、オープンエンド方式とクローズドエンド方式の2つがあります。
まず、オープンエンド方式では契約時に車の残価が設定され、その残価をもとにリース料金が決まります。契約満了時には、実際の査定額と残価の差額を精算する必要があり、場合によっては想定外の追加費用が発生する可能性があるので注意してください。
一方、クローズドエンド方式は契約時に残価を公開せず、契約満了時に残価精算を行わない、という契約です。そのため、契約終了時に差額を請求される心配がなく、追加費用は発生しないので安心です。
以上のことから予測が難しい費用リスクを避けるため、クローズドエンド方式を採用している会社を選ぶことをおすすめします。契約内容をしっかり確認し、追加費用の発生リスクが少ないプランを選ぶことで、より安心したカーライフを楽しむことができるでしょう。
これらのポイントを考慮し、審査の通りやすさだけでなく、総合的にサービスの質や契約条件を確認しながらカーリース会社を選ぶことが大切です。自分の予算や利用目的に合ったリースプランを選ぶことで、安心してカーライフを楽しむことができるでしょう。
審査に落ちた場合の対処法と再審査のポイント
カーリースの審査に落ちた場合でも、再審査に通ってリースを利用できたという事例は珍しくありません。ここでは、カーリースの審査に落ちた場合の対処法や再審査のポイントについて詳しく解説します。
審査に落ちた理由を明確にする
まずはなぜ審査に落ちたのか、原因を探ります。たとえばローン負担額が大きすぎることが理由で審査に落ちた場合です。この場合は現在の借入・ローンを整理してから再度審査に申し込むことで、リースを利用できる可能性が高いです。
保証人を検討する
カーリース利用者本人に十分な支払い能力が認められない場合でも、安定した収入がある家族などが保証人となることで審査に通るケースもあります。その際は保証人の信用力や支払い能力が重視されるため、安定した収入を得ている人に頼むのが賢明です。
低価格な車種に変更する
支払い能力が不十分であるという理由で審査に落ちた場合には、リース料が安い車種・グレードに変更して再審査するのもひとつの手です。車種に強いこだわりがない場合には、可能な限り安いリース料で利用できる車を選択することで審査に通る確率を上げられます。
まとめ
今回は、カーリース利用時の審査について、重視される項目や審査通過のために有効な対策に加え、審査に落ちた場合の対処法についても詳しく解説しました。カーリースの審査時は、収入や職業の安定性のほか、保有資産状況や債務状況についてチェックされます。
それぞれに明確な数値基準があるわけではないものの、一般的には年収200万円が審査通過の目安とされています。審査に通るか不安な場合には、事前の対策として収入と支出とのバランスを計算しておき、カーリースのリース料を加えた返済額が収入の3割以下に抑えられるよう調整して車種を選択するのがおすすめです。
審査に落ちても再審査でリース利用が認められるケースもあるため、審査に落ちた理由を明確にした上で、保証人の依頼や車種変更などの対策を取りましょう。
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